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2007年12月 9日 (日)

イエローマジック

金色の小さき鳥のかたちして銀杏散るなり夕日の岡に  与謝野晶子

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紅く色づく紅葉は、もちろんきれいなのですが、全てが黄色に黄葉する銀杏もみごとですね。

私の家の近くの公園に、一本の大きな銀杏の木があります。
その銀杏の黄葉を見たくて、何度も足を運びました。
もう少し、もう少し、と待ち望んでいましたが、秋と冬が同時に存在するようになった頃、木全体が曇りのない黄色に覆われていました。
でも、今日見に行ったら、葉はほとんど散って、あたり一面黄色い絨毯が敷き詰められたようになっていました。

風に吹かれて次々と落ちてくる銀杏の葉はたとえようもないほど美しいのですが、与謝野晶子はそのようすを「金色の小さき鳥のかたちして」と、何ともうまい喩えを使って、銀杏の葉の散るようすを表現しています。

私はそんなにうまく喩えることはできませんが、「イエローマジック」とでも呼びたいような、正に黄色の魔法です。

銀杏が黄色く色づくメカニズムは

『冬になると、気温が低下して葉の光合成能力が下がり、さらに乾燥により葉から水分が損失してしまいます。そのため、冬には落葉させたほうが樹木にとって生理学的に有利なのです(落葉樹の場合)。
葉をそのまま落葉させると、葉の中の「クロロフィル」をそのまま損失してしまうことになります。そのため、樹木は落葉させる前に葉の「クロロフィル」を分解して回収します。
葉の主な色素は緑色の「クロロフィル」と黄色の「カロチノイド」です が、「クロロフィル」が分解され「カロチノイド」が残った結果、葉が黄色くなります。葉が黄色くなるのは黄色い色素が新しく作られるのではなく、もともと 緑色で隠れていた「カロチノイド」の黄色が顔を出したのです。』

ということです。

生物学的な理由に納得はしますが、それにしてもやはり自然は偉大なるマジシャンですね^^
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銀杏の葉   ゲーテ(井上正蔵訳)


これは はるばると東洋から

わたしの庭に移された木の葉です

この葉には 賢者の心をよろこばせる

ふかい意味がふくまれています

これは もともと一枚の葉が

裂かれて二枚になったのでしょうか

それとも 二枚の葉が相手を見つけて

一枚になったのでしょうか

こうした問いに答えられる

ほんとうの意味がどうやらわかってきました

わたしの歌を読んであなたはお気づきになりませんか

わたしも一枚でありながら あなたとむすばれた二枚の葉であることが

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