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2008年1月

2008年1月24日 (木)

名も知らぬ 遠き島より・・・

先日、一足先に味わった菜の花畑のことを書きました
今回はその後の、これも思わず得をした帰り道のことを書きますね

菜の花畑を十分満喫した後、帰り道に日本百選に選ばれた「恋路ヶ浜」にも立ち寄りました
「恋路ヶ浜」と言えば、島崎藤村の「椰子の実」で有名な砂浜です


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    名も知らぬ 遠き島より

  流れ寄る 椰子の実ひとつ
  故郷の岸を はなれて
  汝はそも 波に幾月

  旧の樹は 生いや茂れる
  枝はなお 影をやなせる
  我もまた 渚を枕
  ひとり身の 浮き寝の旅ぞ

  実をとりて 胸にあつれば
  新なり 流離の憂い
  海の日の 沈むを見れば
  たぎり落つ 異郷の涙

  思いやる 八重の汐々
  いずれの日にか 国にかえらん


この「椰子の実」の詩は実際には藤村自身がこの浜で椰子の実を見つけたのではなく、親友の柳田國男が、明治31年の夏、伊良湖に滞在中に浜に打ち上げられた椰子の実を見つけて、藤村に話して聞かせたんだそうです
その話を基に藤村は「椰子の実」の詩を作り、その詩に昭和11年、大中寅二が曲をつけて、あの有名な歌となったそうです
興味深かったのは、今でも希望者を募り、沖縄、石垣島からメッセージつきの椰子の実を流し、本州でその椰子の実を拾ったと人と交流するようなイベントが毎年行われているということでした

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(もしかしたらあなたの名前が^^)

日本百選に選ばれているだけの事はあって、「恋路ヶ浜」の風景は本当に綺麗でした
浜の一角に「恋人たちの聖地」というのがあって、そこでは鐘を鳴らすようなモニュメントが建っていました
そこから浜づたいに、伊良湖岬の先端にある灯台へと道が続いていました
伊良湖岬灯台は昭和4年に建てられたものだそうです
日本の灯台50選に選ばれていています
灯台の灯りは遠く名古屋から遠隔操作で行っているそうです

灯台に着いた頃、ちょうど夕日が西の空に沈む頃でした

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冷たい西風がかなり強く、白波が立っていましたが、夕焼け空が刻々と色を変え、その夕焼け空の下、灯台も恋路ヶ浜もとてもステキでした




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2008年1月18日 (金)

春を探して・・・

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寒の入りも過ぎ、いよいよ本格的な冬を迎えています。

ところで、最近のニュースで一足早い春を伝えて、渥美半島の菜の花畑が映されていました。渥美半島ではもう春の息吹が感じられるのかと、感心しながらその映像を観ていました。
冬が苦手な私、少しでも春の雰囲気に触れてみようと、渥美半島に出かけることにしました。とは言っても、渥美半島までは結構な道のりで、ちょっとした小旅行になりました。
途中、道の駅「デンパーク安城」に休憩がてら立ち寄りました。
安城市は「日本のデンマーク」と呼ばれる程、畜産や農業がさかんなところなんだそうです。イチジクの生産は日本一ということでした。
道の駅ながら地元の農産物がたくさん並べられていました。値段も本当に安くて、ついつい主婦根性を出して、ネギとブロッコリーとトマトを買いました。

それからは、一路渥美半島の伊良湖岬を目指して車を走らせました。

渥美半島を国道259号に沿ってどんどん進んで行くと、「田原めっくんはうす」という道の駅があり、そこにも立ち寄りました。
施設内に観光案内所があり、菜の花についてたずねてみると、半島の西側の方はまだ菜の花も見頃にはなっていないけれど、東側の方は五分咲きですよ。と教えてくれました。
小さな半島なのに、西側と東側でそんなにも違うものかと驚きましたが、その日も冷たい西風が強く吹いていて、風の影響なのかもしれませんね。
「五分咲きなのかぁ~あまり期待はできないな」と少し気落ちしながらさらに先を急ぎました。
途中菜の花畑が何箇所かありましたが、観光所で聞いた通りちらほらと花をつけている程度で「やはりちょっと早すぎたかな?」とますます気落ちして岬を東側へと回りました。

そうすると、こんなにも違うものでしょうか・・・
一面に花をつけた菜の花畑が広がっていました。五分咲きどころか、満開ではないのでしょうが、まさに一面の菜の花畑でした

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しばらくは、一面の黄色の中で時間を過ごしました。


菜の花や月は東に日は西に   与謝蕪村

菜の花畑に入日うすれ 見わたす山のは かすみ深し~♪


蕪村の句も「おぼろ月夜」の歌も何故か菜の花と夕暮れ時が結びついていますね。

菜の花と夕暮れ時はよく似合うのでしょうか?
私が訪れた時間帯は昼時なので残念ながら夕焼けと菜の花というわけにはいきませんでしたが、真冬に一時の春を味わってきました。
少し期待はずれの気持ちでやって来たので、反対にとても満足な気分になりました。

ちょっと季節は早いのですが、山村暮鳥の「純銀もざいく」の詩の世界そのものでした。


風景(純銀もざいく)     山村暮鳥


いちめんのなのはな                       いちめんのなのはな
 
いちめんのなのはな                       いちめんのなのはな
 
いちめんのなのはな                       いちめんのなのはな
 
いちめんのなのはな                       いちめんのなのはな
 
いちめんのなのはな                       いちめんのなのはな
 
いちめんのなのはな                       いちめんのなのはな
 
いちめんのなのはな                       いちめんのなのはな
 
かすかなるむぎぶえ                       やめるはひるのつき                     
 
いちめんのなのはな                       いちめんのなのはな。
 

いちめんのなのはな
 
いちめんのなのはな          
 
いちめんのなのはな

いちめんのなのはな

いちめんのなのはな

いちめんのなのはな

ひばりのおしやべり

いちめんのなのはな

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2008年1月 7日 (月)

お伊勢参りに行ってきました~

お正月の帰省のUターンラッシュのニュースも流れ、お正月気分もそろそろ明ける6日の日に初詣に行ってきました。

いつもは近くの神社にお参りするのですが、今年はお伊勢さんに初詣に行くことにしました。

伊勢神宮への初詣は久しぶりです。

この前行った時は正月の三が日中だったので、大変な人出だったことを思い浮かべ、三が日が明けてからの初詣にしました。

それでも、結構な賑わいになるだろうと思って少し早めに家を出ました。

伊勢神宮は外宮と内宮に分かれていますが、今回は内宮だけをお参りすることにしました。

早く出かけたため、たいした渋滞にも遭いませんでしたが、駐車場は河川敷に設けられた臨時の駐車場まで車が一杯になっていました。

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お伊勢さんに続くおはらい町の道も人で溢れていました。

「伊勢に行きたい伊勢路が見たい、せめて一生に一度でも、ヤートコセーのヨッコーイナ♪」と唄に歌われるほど、江戸時代の庶民にとって、お伊勢参りは夢の一大イベントだったようです。今も変わらず人気のある神社です。

おはらい町のシンボルである老舗「赤福本店」は、みなさんもご存知の通り昨年の偽証事件以来店を閉めていて、やはり少し寂しい気がしました。

 

おはらい町を歩いて行くと、神宮につながっている入り口とも言うべき宇治橋が見えて来ました。「俗界から聖界へのかけ橋」とされ、船大工の技なども用いられ、日本の木造橋の伝統技法を余すところなく伝えた宇治橋を渡ると、いよいよ内宮です。

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宇治橋を渡る時から大変な人出で、その人波に流されるように奥へと進んで行きました。

全くの平日に伊勢神宮を訪れたこともあるのですが、その時は人も少なく、高くそびえる杉木立の中は、ひっそりと静まりかえって神妙な気持ちになりました。その時と比べると参拝客の砂砂利を踏みしめる音や話し声が賑やかで、初詣らしい雰囲気でした。

途中、手水舎で柄杓で水をすくい、手にかけて心身ともに清め、さらに少し進むと五十鈴川の川べりまで降りて行ける御手洗場で、五十鈴川の本当に透き通った川面を眺めました。

そして、正宮です。

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正宮までは一汗かきそうな程の道のりがありました。

階段を登り、正宮で、二拝二拍手一拝の作法に従って今年の家族の無病息災をしっかりお祈りしてきました。

帰り道、正宮のすぐ横に平成25年に遷宮(伊勢神宮の正宮は持統天皇以来、20年に一度御社を移します)される新御敷地が見えていました。


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今年の初詣は内宮だけなので、いつもは行かない別宮にもお参りしてきました。

別宮は二ヶ所あり「荒祭宮」と「風日祈宮」です。

ほとんどの参拝客が正宮だけの参拝だけですませるので、別宮だけは人影も少なく、静まり返っており、少し厳粛な気分に浸りました。

御札所もお守りや福矢を求める人達で混雑していました。

それでも、せっかく伊勢神宮にお参りに来たので、玉鈴と可愛いねずみの置物をお土産にしました。

 


おはらい町からおかげ横丁に入ると、ちょうど伝統的な和太鼓を打っており、力強い音がおかげ横丁に響いて、これもまたお正月らしい風景でした。

おかげ横丁に行くと楽しみにしている招き猫を集めたお店に入りました。

店内には、古来の招き猫からユーモラスな現代的な招き猫がずらりと並び、眺めているだけで楽しくなってきます。

 


今年の初詣はこんな感じでした。

みなさんは、どこに初詣に行かれましたか

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2008年1月 1日 (火)

はじまり

はじまり

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明けましておめでとうございます

本年もよろしくお願いします

 

新年を迎え、ちょっと元気の出る詩を紹介します

 

 



 

 


 

バラはじまり  工藤直子

 


畠があり川があり
また畠があり森などもあって
ついにはついには地平線がある

背中をのばして地平を見つめ
地平の奥の雲を見つめ
雲のむこうの青さを見つめ
青さの中のみえない星を見つめ・・・
おお 目が痛くなるのだが
何もないあそこから
何かが始まっているようだ

光が駆けぬけた!
風が追いぬいた!

・・・・・
空はいま 

いまのいま 突きぬけた!

 

忘れたいことがあり
忘れたくないことがあり
判りたいことがあり
判らないことがあり・・・
でも しかし・・・

だが しかし・・・
そんなことどもは まるで
どうでもいいようなふうに
ごうごうと 地球はまわりつづけ・・・
あらゆる生き物の鼓動をのせて
ごうごうと地球はまわりつづけ・・・


目まいした私の前に
相変わらず畠があり川がある
光が また駆けぬけた!
風が また追いぬいた!
・・・・・

空はいま 

いまのいま 突きぬけた!

何もないあそこから
確かに何かが始まっているようだ


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