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2008年6月13日 (金)

紫陽花

Ajisai3_2


梅雨入りして、10日程経ちましたが、今年は梅雨らしく雨の日が続きました

梅雨入りした頃は、まだ咲きはじめだったアジサイも、今では咲きこぼれんばかりに花をつけています

それにしても、梅雨空の下、アジサイはなんとこの季節によく似合っている花でしょうか

アジサイの葉にカタツムリでもいれば、これは今の季節の風物詩にあまりにもはまり過ぎた光景ですね

そんなことを思いながら、この前紹介した、埴沙萠(はに しゃぼう)さんの『植物記』をめくっていたら、6月のページにアジサイの葉にカタツムリがいて、さらにその目の前にカエルがいる写真が載っていました

その配置があまりにも今の季節にぴったりで、感心するというより、思わず笑えてきました

その写真に寄せられた文章はこんなのでした

 

「バラの花の、まるく光る雨は、バラ色。 アジサイの、花にやどる雨は、アジサイ色。

カタツムリの子が、花びらの、まるい雨をなめにやってくる。カエルの子が、ぴょんとはねる。 水玉がゆれる。・・・・・」


Ajisai21_2

 

アジサイは「紫陽花」と書きますが、これは遠い昔に書かれた、中国の詩に由来するそうです

また、咲きはじめからどんどん色を変えるので「七変化」とも呼ばれています

アジサイは、原産が日本だそうです

梅雨を飾る七変化のアジサイの原産国が日本というのは、何かちょっと嬉しい気がします

もともとは、周りだけが大きな花のようなガクで、真ん中に小さな花をつけたガクアジサイが原生種です

今、私たちがよく見かける、全体が手まりのようになっているアジサイは、日本からヨーロッパに渡り品種改良されたものです

本来の日本のアジサイは、青色だったそうですが、ヨーロッパの品種改良で、白、ピンク、紫、赤、中には緑色のものさえ見られるようになりました


Ajisai2_4

 


さて、アジサイの名脇役、カタツムリはというと、貝の仲間です

ただ、海の貝はエラで呼吸をしますが、陸のカタツムリは肺で呼吸をします

カタツムリは雌雄同体で、何と頭部の近くにある生殖孔で交尾をし、お互いに産卵します

交尾の仕方も変わっていますが、その頭部の横から産卵をするというのも、少しびっくりしました

ユーモラスなのは、その形だけではなかったのですね

 

主人公のアジサイは何故か詩の題材としてあまり見かけませんが(私が知らないだけかもしれませんが)名脇役のカタツムリの方は結構たくさんの詩人たちが取り上げています

そんな中で、私の一番好きなカタツムリの詩を紹介します

 

 

ぽけぽけ (かたつむりでんせつ)  工藤直子 

 

むくちにみえるが かたつむりはおしゃべりだ

はじまりもおわりもなく はなしていたい

しかし「あーのーねー」と のんびりなので

いそがしいみんなは あいてにしてくれない

そこでついに かたつむりは からにもぐって

しゃべるようになった

「みーずーたーまーひーかーるーよ」

「あーらーきーれーいーね」

じつは かたつむりのからのなかにはふたりいる

そして しゃべりっこしてるのだ・・・これ「ひみつ」のはなしだけどさ

 

 

 

雨が続くと、じめじめしてうっとうしいと思う時もありますが

アジサイやカタツムリ、そしてカエルなどが、この梅雨だからこその楽しみを与えてくれます


Ajisai20_2

 

 

 

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季節2008年」カテゴリの記事

コメント

じめじめしとしとした季節、梅雨によくあう紫陽花、確かシーボルトの彼女の名前「お滝さん」が絡んでついていたようなそんな記憶が、、、
デンデンムシや、蛙とはなじまない艶っぽい花ですね。

投稿: ロム | 2008年6月13日 (金) 21時47分

あじさい大好き!!
ピンクのあじさいの写真に思わず拍手(笑)
とってもきれい!
我が家の庭にはガクアジサイが咲き出しました。
でも今年はなんだか花より葉っぱの方が多くて
・・・・・・・・・・・カタツムリを探してみます。
でんでん虫という呼び名もかわいいですネ♪

投稿: きなこ | 2008年6月13日 (金) 21時47分

うっとうしい梅雨の晴れ間のアジサイはピンと直立不動ですね
何だか、和菓子の素晴らしい飴細工を見ているように形が整っています。

> じつは かたつむりのからのなかにはふたりいる
潜望鏡みたいな目玉を高く上げてゆっくりと右に左に進む様は
殻の中は潜水艦と同じで話をしながら交代で運転しているのですね
カタツムリの寝ている姿はどんなんでしょう

それにしても、カタツムリは雌雄同一の両性だったとは・・・
これで、でんでん虫算の出来上がりですね。


角突き合わせでんでん虫になればいい 有田裕子

いま合掌すれば黄金のかたつむり 鳴戸奈菜

投稿: 月の砂漠 | 2008年6月13日 (金) 21時55分

ロムさん

お返事遅くなりました

シーボルトが愛する「お滝さん」の名にちなんで、「オタクサ」とヨーロッパに伝えたらしいですね
シーボルトはお滝さんを、オタクサと呼んでいたらしいのですが、オタキサンと発音できなかったのでしょうね(日本語が難しくて^^)
でも、ロマンチックなお話ですね

>デンデンムシや、蛙とはなじまない艶っぽい花ですね
えっ!
私はアジサイとデンデンムシはセットのようなイメージを持っています(凡人です^^) 

投稿: vanilla | 2008年6月14日 (土) 15時13分

きなこさん

拍手をありがとうございますhappy01
少しだけ、写真上達したかも?と自己満足しています

我が家の庭には残念ながらアジサイがありません
一株でもあると今の季節をより楽しめるのにね
来年楽しめるように植えようかな?

でんでん虫、見つけたら写メで送ってくださいね^^

投稿: vanilla | 2008年6月14日 (土) 15時22分

埴沙萠さんの言葉、ステキですね
先日の記事を読ませていただいてから、埴沙萠さんに興味があったのですが、ますます興味が湧いてきました
今日図書館で探してみることにします

今度カタツムリを見たら、中を覗いてみたくなりそう(笑)

一番下の、蝶の写真よく撮れましたね
すごい、シャッターチャンス!

投稿: スノー | 2008年6月15日 (日) 07時30分

被写体の草花をじっと見つめると、普段私たちの日常の意識にはのぼらないような、虫たちが見え、草花の形や色に調和した姿の雨や露が見える、そこにも、生命の交響があり、宇宙の自然が、調和の世界が躍動している。

埴沙萠さんや工藤直子さんに手を引かれて夢中で紫陽花を見るvanillaさんを想像して、

○紫陽花の葉も美味しくて我もでで虫

投稿: joy | 2008年6月15日 (日) 12時23分

月の砂漠さん

>何だか、和菓子の素晴らしい飴細工を見ているように形が整っています
う~ん。さすが上手い表現ですね!( ..)φメモメモ 
花びら(ガク)一つをみると千菓子のようにも感じられます

潜望鏡に潜水艦、目玉を高く上げてゆっくりと右に左に進む・・・月の砂漠さんのコメントを読ませていただいてると、どんどんイメージが広がります
楽しいお話がひとつできそうですね^^

何故、でんでん虫と呼ぶのかなぁ~?
と調べてみたらこんなことが書かれていました

「まだ殻の中に籠(こ)もっているときに、「出よ、出よ、虫!」とはやし立てたことから、「出よ出よ虫」→「でんでんむし」となりました。「で~んでんむ~しむし、か~たつむり」という童謡の影響もあって、日本中に広まった比較的新しい方言です。なかなか頭を出してくれなくてもどかしい、出ん出ん虫・・というニュアンスも含まれているようです。ででむし、ともいいます。」

・・・ですってhappy02

投稿: vanilla | 2008年6月16日 (月) 12時36分

スノーさん

図書館で本は見つかりましたか?
今頃は夢中になって、埴沙萠ワールドに浸っているでしょうか?(笑

>今度カタツムリを見たら、中を覗いてみたくなりそう
驚かさないように、優しく覗いてあげてくださいね^^

蝶の写真を撮った時は、私も「やったぁ~!」と思いましたよhappy01

投稿: vanilla | 2008年6月16日 (月) 13時27分

joyさん

カメラのレンズを通して花を見ると、肉眼では見えなかった、アリやもっと小さな虫を発見して驚くことがあります
>そこにも、生命の交響があり、宇宙の自然が、調和の世界が躍動している。
綺麗な言葉です・・・(ステキ・・)
確かに、そこに自然の営みを見てちょっと感動したりもします^^

>○紫陽花の葉も美味しくて我もでで虫
パチパチパチパチ~~

私も、もっともっとこんなふうになって、レンズを覗けるようになりたいなって思います

素敵な句をありがとうございましたhappy01

投稿: vanilla | 2008年6月16日 (月) 13時41分

こんばんは。
紫陽花見頃ですね。実家の紫陽花、咲いたかなあ?
子供の頃は、でんでんむしも沢山見かけましたが、
外に出ないせいか、ここ何年も 本物にはお目にかかれません。でも、全国では、沢山小さな赤ちゃんでんでんむしが、生まれてるんでしょうね

写真は、一眼レフなのですか?
とっても奇麗ですね♪

投稿: すみれ色 | 2008年6月16日 (月) 22時54分

おはようございます。

アジサイの花にやどる雨は
アジサイ色

とても素敵な言葉ですね
爽やかな気分になれました~

ありがとうございます。

投稿: ヒロぴょん | 2008年6月17日 (火) 07時17分

すみれ色さん

こんにちは~♪
私の住んでるあたりは、今が紫陽花の見頃ですよ^^
でんでん虫は、本当に探しても見つけられませんね!
私も最近、庭に出るとあちこちキョロキョロしていますがいません・・・(泣
そう言えば、昔はあかちゃんでんでん虫も見かけましたね!^^

カメラはまだ使いこなせていない一眼レフですhappy02

投稿: vanilla | 2008年6月17日 (火) 14時47分

ヒロぴょんさん

こんにちは~♪
いらしていただきありがとうございます^^

アジサイの花にやどる雨は
アジサイ色

素敵でしょ~?^^
是非、埴沙萠さんの本で写真と一緒に見てください~*^-^*ニコッ♪

投稿: vanilla | 2008年6月17日 (火) 14時54分

紫のあじさいの写真、綺麗だなぁ
花びらの葉脈まではっきり映っていて、それがまたきめが細かくて、とても艶かしい感じですね^^
かたつむりは雌雄同体なんですね、初めて知りました
二つで一つなので、人間のように身も心も一つになれる相手を求めて彷徨わなくてもいいのかな
な~んてね、柄にもないこと書いてしまいました(笑)
先日の麦と苗の写真、職場のノートの背景に勝手に使わせていただいています
いつもすてきな写真ありがとうございます

投稿: tetuya | 2008年6月17日 (火) 18時36分

紫陽花を観賞するなんて、血気盛んだった(笑)頃では考えられなかったことです。箱根や六甲山で、紫陽花はきれいな~、と思う程度でした。
紫陽花の西日本ベストランキングなどを調べてみると、①神戸市森林植物園②矢田寺(奈良)③三室戸寺(京都)と、近畿地方が3つ。
梅雨の鬱陶しい気分を吹き飛ばしてくれる紫陽花、時間をかけて鑑賞したいものです。

投稿: バンコ | 2008年6月29日 (日) 12時57分

tetuyaさん

こんにちは^^
ごめんなさい! すごくお返事が遅くなって
コメント表示の設定オフにしたので見逃していましたm(_ _)m♪

いつも写真を褒めていただきありがとうございます
紫陽花って案外綺麗に撮れる被写体だなって思います
花の中には全然綺麗に撮れない花もあります(私だけかもしれませんが・・・)
難しかったのは藤の花でした 何回撮ってもいろんな角度から撮っても上手く撮れませんでした(涙

私の写真でよければどんどん使ってください
とっても、嬉しいですhappy01

投稿: vanilla | 2008年6月29日 (日) 15時18分

バンコさん

こんにちは^^
矢田寺(奈良)には何年か前に行ったことがあります
綺麗でした その時絵ハガキを買ったのですが
その写真があまりに綺麗で、ハガキとして使えずしまってあります(笑
あそこで第2位ですか?

でも紫陽花は特別に見に行かなくても、普通に街のあちこちで楽しむことができますね
どうしても目に付く花なので、他のものを撮りにいっても、ついつい紫陽花にカメラを向けてしまう私です^^

投稿: vanilla | 2008年6月29日 (日) 15時29分

紫陽花については面白い言い伝えがあるようですね。

朝5時~8時のあいだに白以外の紫陽花の花をブルーの紙に
包み玄関にぶら下げると、それからの1年は金運がつくようです。

また・・・
トイレにぶら下げると高血圧とか婦人病の病気を
しないそうです。
いろいろとあるようです

投稿: 月の砂漠 | 2008年6月29日 (日) 16時17分

月の砂漠さん

>朝5時~8時のあいだに白以外の紫陽花の花をブルーの紙に

月の砂漠さんはもう試されましたか?
効果があったら教えてください~happy01

投稿: vanilla | 2008年6月30日 (月) 13時23分

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