« 2009年8月 | トップページ | 2009年10月 »

2009年9月

2009年9月25日 (金)

秋の花たちⅠ-彼岸花

T_yoko_017

秋が深まってきました 
秋の七草「萩 薄 葛 撫子 女郎花 藤袴 桔梗」などもみんな顔をそろえてきましたでも、なんといってもその鮮やかさで「彼岸花」が目立ちますね 
車を走らせていても、その「赤」が目に飛びこんできます 
細長い日本でも彼岸花はほとんど同じ時期に花をつけるそうですが、北の方から花をつけ、南に下ってくるというのは今年初めて知りました

「彼岸花」は別名「曼珠沙華」、こちらのほうが真っ赤で茎だけ伸びた頂点に華々しく開く花には似合っているようです 
「死人花」や「捨子花」など縁起のよくない別名もたくさんあるようで、私が小さい頃は「舌曲がり」と呼んでいたのを思い出します


曼珠沙華抱くほどとれど母恋し   中村汀女


うすつける彼岸秋陽に狐ばな赤々そまれりここはどこのみち   木下利玄

あんなにも鮮やかに絢爛たる花を咲かせますが、どこか妖しい感じがします 
昔ほどは忌み嫌われることはなくなったようですが、今も好き嫌いがはっきりしている花のようです

T_img_0902 T_yoko_029  

ニョキニョキと茎が伸びてプクッとした蕾をつけたかと思うともう真っ盛りになっている-私には若い頃の恋のようという喩えがぴったりきます
田んぼの畦道や堤防でどこにでも群生が見られますが、反面辺り一面を覆い尽くすほどの彼岸花の大群生にもなかなか出会えません
今年は噂を聞いて、岐阜県津屋川の堤防に出かけました 
なるほど、堤にずっと彼岸花が咲き誇っていました

T_yoko_133 T_yoko_042  

それでも堤全体を真っ赤に覆い尽くすというところまではいかず、むしろ緑の草とのコントラストがみごとでした
夕暮れ時、夕焼け色に同調していく彼岸花が幻想的でした 
青空に映える彼岸花か夕焼けに染まる彼岸花か、うーんどちらも甲乙つけがたい・・・・


| | コメント (20)

2009年9月15日 (火)

いいけしき

Tonnbo3

9月も中旬になりました 
秋、秋、秋がやってきたという感じです 
少し淡い青空が高くてかかる筋雲が筆をはねたようにきれいに描かれています 
夕暮れとともに虫たちの合奏が始まり思わず耳を傾けます 
もうすぐ、金木犀の香りが風に流れて町中を包みこんでくれます 
どの季節もいいところがあるのですが、秋は「本当にいいけしき」と声に出してしまいそうです

いいけしき           まど みちお

水が よこたわっている
水平に

木が 立っている
垂直に

山が 坐っている
じつに水平に
じつに垂直に

この平安をふるさとにしているのだ
ぼくたち
ありとあらゆる生き物が・・・

T_10_014_2

まどみちおさんの詩はすてきです 
工藤直子さんや茨木のり子さん、吉野弘さんや谷川俊太郎さんの詩も魅力的で好きな詩がいっぱいありますが、まどさんの詩はなんというのかこんなにもやさしい言葉でこんなにも真実を語ることができるの!という感じがします
どんな評論家の理論や理屈よりも、ずっとわかりやすくずっと沁みこむ言葉で心に入り込んできます 
秋の「いいけしき」を表現するのに、まどさんの詩ほどぴったりくるものはありません
そして、「驕るなかれ、人間も自然のほんの一部だ」と知らしめてくれます


よかったなあ          まど みちお

よかったなあ 草や木が
ぼくらの まわりに いてくれて
目のさめる みどりの葉っぱ
美しいものの代表 花
かぐわしい実

よかったなあ 草や木が
何おく 何ちょう
もっと数かぎりなく いてくれて
どの ひとつひとつも
みんな めいめいに違っていてくれて

よかったなあ 草や木が
どんなところにも いてくれて
鳥や けものや 虫や 人
何が訪ねるのをでも
そこに動かないで 待っていてくれて

よかったなあ 草や木がいつも
雨に洗われ
風にみがかれ
太陽にかがやいて きらきらと


まどさんの詩を読んでから、眺めると景色がまたひとつ違って見えるから不思議です
この心で「いいけしき」をそのまま、カメラで収めたいものです

Susuki

| | コメント (18)

2009年9月 9日 (水)

日本海の夕日

今年は夏が短く9月の声を聞いたら秋色が濃くなったと思っていたのですが、ここにきて残暑が厳しく日差しの強い日が続きます 
とは言っても、日が落ちると虫の声が響き渡り、月がとってもきれいに見えてああ秋だなと思います 
暦の上では「白露」、めっきり涼しくなった朝夕にはぴったりですね

夏の終りの衆議院議員選挙は大嵐が吹き、思っていた以上に民主党の圧勝でした 
いよいよ政権交代となります 
それにしても、マスコミはまるで芸能ニュースを扱うように政権交代劇をあれやこれやはやしたてすぎています 
私はこの政権交代は静かに見守ろうと思っています 
今回の選挙は国民の静かな怒りの結果です 
民主主義を成熟させるいい機会です 
民主党がマニフェストをいかに実行していくのか、じっくり見つめていきたいと思います
相方はもっと醒めていて「野党だったから民主党も一つだったけど、政権をとったとなると右派左派合い乱れている民主党はマニフェストを実行していく中で分裂するやろな。民主党が分裂して政界再編があって初めて本当の二大政党時代が来るかもな。小泉首相がおとしていった劇場型政治が終結しないかぎり、未来を見つめる政治は始まらない」と私にはわけのわからないことを言っています

海が近いため、小さい頃から海が大好きでした

今日までに私がついた嘘なんてどうでもいいよというような海     俵 万智 

どんな時も海は私を慰め、元気づけてくれる存在でした 
唯一私の海の欠点は「伊勢湾には夕日は沈まない」のです 
伊勢湾はリアス式海岸なので、いろんな方向を向いていて場所によっては夕日が沈むスポットがあるようです 
でも、残念ながら未だそのスポットは見つけていません 
夕日にきらきら輝く海を求めて、愛知県の知多半島にもでかけましたが、うーん今一つでした 
そこで、絶対にしくじらない場所(もちろん、晴れが条件ですが)-日本海へ夕日を見に行きました 
天気予報は行楽日和、気分うきうきで出発しました
T_yoko_005 T_yoko_009  

日本海へ抜けるのには北陸自動車道がいちばん近道です 
かなり、西へ迂回しますが新名神高速を走って名神高速へ それから米原JCTを経て北陸自動車道に入ります 
米原から敦賀までは意外と近いのです 
敦賀ICで下りて国道8号へ 
トンネルを抜けると、なんと日本海が広がっていました 

T_yoko_041 T_yoko_085

秋の日本海は穏やかでした 
海の色がやはり伊勢湾とは違います 
浅いところはエメラルドグリーンで深いところはコバルトブルー、鮮やかな色をしています 
前にも書きましたが私は鳥羽・志摩の風景がいちばんと思っているのですが、なんのなんの日本海もいいですねー 沖合いに島がないせいか、水平線もくっきり見えます 
少しまるーいのもよくわかります 
国道8号からすぐに海岸道路-しおかぜラインに入りました 
前は有料だったけど、もう無料の一般道路になっていました 
ここから、ずっと越前海岸を眺めながらの走行でした

T_yoko_057 T_yoko_093

夏の知多半島も釣り客で賑わっていましたが、秋の越前海岸も負けず劣らずの釣り人の数でした

T_yoko_144 T_yoko_197

堤防はもちろんたくさんの釣り人でしたが、日本海は磯が多くてその磯にも釣り人がいました 
えっ、いったいどうやって登って行ったのというような磯の上まで釣り人が居てびっくりでした 
夕日に釣り人のシルエット-絵になるーともう夕焼けに思いを馳せてにんまりでした 
海岸も昔と比べるときれいに整備されているところがけっこうあり、車を停めるのも無料パーキングが多く何度も何度も車を停めてはそれぞれの風景を楽しみました
それに、越前海岸はいつのまにかスキューバダイビングのメッカのようになっていてダイビングを楽しむ人もたくさんいました

T_yoko_288 T_yoko_292

T_yoko_268

越前岬を越え「呼鳥門」あたりまで行って引き返すことにしました 
その辺りで「千枚田」の看板を見つけて山中に入っていきました 

T_yoko_303 T_yoko_304

昔はかなり有名な「千枚田」だったようですが、今は観光のためか水仙畑になっているようで少しのところで稲が実をつけていました

さて、いよいよ夕景の時刻が近づいてきました 
いい感じで水平線に日が落ちていきます 
憧れていた海に沈む夕日です 
残念ながら、西の水平線のすぐ上に雲が出ていました

T_yoko_360 T_yoko_372  

海に直接沈んでいく夕日は見られませんでした でも、なんともいえない夕景でした 
うっとりと、でもシャッターはしっかりとバシバシきりながら暮れていく日本海を堪能しました

T_yoko_427 T_yoko_452

日帰りの日本海はやはりちょっとキツーイ日程でもありました 
帰途につくと、相方が「見てみ、走行距離450kmやで。1日300kmが適当な走行やぞ。」と怒っていました
すまなかったけど、大満足の日本海でした

T_yoko_500

| | コメント (14)

2009年9月 4日 (金)

郡上八幡

8月の終わりに、郡上八幡に遊びに行きました
この日は暑い日でしたが、郡上八幡は山間にあるためか少し涼しかったです
郡上八幡を訪ねるのははじめてだと思っていたのですが、子供たちが小さい頃に黒部に旅した時、少し立ち寄った街だと思い出しました
それは街中にあった蕎麦屋さんを見て思い出したのです
黒部への旅の途中で美味しい蕎麦を食べた記憶があって、それがどこだったか思い出せず、ずっと気になっていたのですが、この日郡上八幡でその蕎麦屋さんを見て、すっきりしました

郡上八幡と言えば、郡上踊りが有名です
7月中旬から9月上旬にかけて32夜にわたって踊られるそうです
この日も夜は郡上踊りで盛り上がったのでしょうね

昼の街もとても活気のある街でした
若者たちは橋の欄干に上がり川に飛び込んでいましたし、街の中を流れる川では子供たちが水遊びを楽しんでいました

また食品サンプルの町としても有名らしく、街のみやげ物屋さんには可愛い食品サンプルの携帯ストラップやマグネットが並んでいました

「さよなら夏休み」という映画のロケにも出会いましたよ
緒方直人さんが主演らしいのですが、この日は残念ながら見かけられませんでした

この日撮った写真をyoutubeにアップしてみました
音楽は「夏の終わり」で・・・

| | コメント (14)

« 2009年8月 | トップページ | 2009年10月 »